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■Allman Brothers Band (オールマン・ブラザーズ・バンド) (2007/03/06更新)
ジャケット写真

サザン・ロックの雄』というような言われ方をするが、他のサザン・ロック・バンドとはスタイルが全く違う。
この点は必ず押さえておきたい。
(他のバンドは後に出現するレーナード・スキナードのスタイルを継承したバンドがほとんどだ)

オールマンズというとギタリスト、デュアン・オールマンの名前がまず挙がる。

#生きてるデュアンの映像がインターネットで流れているとは、何と幸せなことか!
#自分がまだ20歳の頃はこの映像(VHSビデオ)を散々探し回って手に入れた記憶があるのに・・・

なんと言ってもそのスライド・ギターは超有名であり、デュアンがスライド・ギターを広めたといっても過言ではないかもしれない。
あのクラプトンさえも、デレク&ザ・ドミノス(いとしのレイラを生み出したバンド)でデュアンを起用し、
そのまま自分のバンドへ引き抜くことも考えていたという。

少し話は飛ぶが、そんなクラプトンの想いは現在でも継続中だったらしく、デュアンの後継者である現オールマンズのスライド・ギタリスト、
デレク・トラックス(叔父がオールマンズのドラマーだ)を昨年末のツアーに参加を要請し、日本公演でも実現した。
その時のソングリストは、デレク&ザ・ドミノスのナンバーがずらりと並んでいたのだ。
見逃した自分に腹が立つ!!

話を元に戻す。
それほどまでにデュアンのスライド・ギターは突出したものではあったのだが、
実のところデュアン自身にとってスライド・ギターは大して重要なものではなかったとも取れる節がある。
アメリカの某ギター誌のインタビュー(これも貴重だ)において、『スライド奏法は僕にとって、単なるギミックでしかない。』という発言がされている。
また、マイルス・デイビスをこよなく愛しているデュアンにとって、やはりフィンガリングの方がより理想に近いサウンドになるのだろう。
事実、デュアンがスライドをプレイするのはブルース・ソングのカバーなどがほとんどで、
オリジナル曲をプレイする際はフィンガリング中心のプレイに徹している。
“オールマンズ=デュアン=スライド=ステイツボロ・ブルース'
という世間の図式は、まるっきり彼の理想からはかけ離れているのだ。
個人的にオールマンズの曲はインプロヴィゼーションを多く取り入れたものが好きなので、余計にデュアン信仰が強くなる・・・

デュアンばかり取り上げられることが多いが、オールマンズのインプロヴィゼーションを語る上で、
もう1人のギタリストであるディッキー・ベッツの存在が重要になるのである。
オールマンズの音源を聴いて、歪みの強い音でチョーキング多目なのがデュアン、クリアな音でスライドやハンマー&プル多目なのがディッキー。
インプロヴィゼーションに入ると、そのクリアなディッキーが縦横無尽に様々なメロディを展開していき、そこにデュアンが絡んでいくというのが彼らのパターンだ。
もちろんその逆もあるが、デュアンは常にディッキーを意識したようなフレージングを心掛けているようにも映る。
ディッキーはとにかく多彩な感性を持っており、デュアン死後に立て直した際の『ランブリン・マン』『ジェシカ』というカントリー・タッチなものや、
エリザベスリードの追憶』に代表されるインストナンバーではヨーロピアン・ジャズのようなエッセンスも兼ね備えており、なかなか一筋縄ではいかないギタリストである。
したがって、オールマンズのインスト部はほとんどがディッキーにイニシアチブがあった(というか、サウンド面でのリーダーはディッキーだったのでは?)ということも理解できてくる。

そういった要素を全て含んだ作品が『フィルモア・イースト・ライブ』で、このアルバムがオールマンズの全てと言っても過言ではないと思える。
発表当時は2枚組みレコードなのに7曲しか収録されていなかった。
CD化された時に未収録だった曲もまとめたが、2枚組みCDになっても13曲という。。
いかに曲が長いものなのか想像できますよね。
雰囲気を味わえばいつまでもプレイしてそうな感じはプンプン漂っているし、長大曲は途中でどんどん勝手に展開していくものだから、原型を忘れてしまうくらい。
それこそがオールマンズなのだが、敢えてヒットソング狙いではなくライブ演奏におけるパフォーマンスを重視していたその姿勢こそがROCKを強く感じさせてくれるバンドである。

オールマンズのことを語ると一晩あっても終わらないので、この辺で第1弾は締めくくり。。
次回はデュアン死後の第2期辺りを語ってみようかと思います。

フィルモア・イースト・ライヴ+6(デラックス・エディション) / オールマン・ブラザーズ・バンド amazon.co.jpで購入する The Allman Brothers Band - The Allman Brothers Band at Fillmore East - Live

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